2.本態性高血圧の成因・診断・治療法 ―血管調節異常と本態性高血圧

  • 河原崎和歌子 Kawarazaki, Wakako
    国際医療福祉大学医学部 基礎医学研究センター 准教授
公開日:2024年3月19日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2024; 2(2): 0019./J Pract Diabetes Endocrinol. 2024; 2(2): 0019.
https://doi.org/10.57554/2024-0019

はじめに

 血管調節は血管平滑筋と血管内皮による収縮と弛緩の均衡維持により担われている。本態性高血圧の病態では交感神経系やレニン・アンジオテンシン(RA)系の活性化、酸化ストレス、血行動態の変化、機械的伸展力や物理的刺激の増大によりこの均衡が崩れ、血管収縮の亢進、動脈リモデリング、血管内皮機能障害が生じて、血管緊張(トーヌス)異常をきたし、動脈壁が硬くなり伸展性を失った動脈スティフネスの進行とともに慢性的な高血圧が形成されていく 1, 2)図1)。本稿では高血圧における血管調節異常の機序を解説し、診断や治療について触れていく。

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