糖代謝の調節機構
公開日:2024年1月17日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2024; 2(1): 0009./J Pract Diabetes Endocrinol. 2024; 2(1): 0009.
https://doi.org/10.57554/2024-0009
https://doi.org/10.57554/2024-0009
はじめに
血糖値の恒常性は、インスリンとグルカゴンに代表されるホルモンによって、肝臓の糖産生と末梢組織におけるグルコース利用が調節されることで維持されている。本稿では、これらのホルモンによる肝臓と骨格筋・脂肪組織における糖代謝調節機構について概説する。また後半では、その他の臓器を標的とする糖尿病治療薬としてメトホルミンとSGLT2阻害薬を取り上げ、消化管および腎臓を介した血糖降下作用の機序を紹介する。