2.骨粗鬆症の診断と骨評価
公開日:2026年9月10日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2026; 4(5): 0067./J Pract Diabetes Endocrinol. 2026; 4(5): 0067.
https://doi.org/10.57554/2026-0067
https://doi.org/10.57554/2026-0067
はじめに
わが国の診断基準では、原発性骨粗鬆症は脆弱性骨折の有無と骨密度により診断することが示されている(表1)1)。従って、続発性骨粗鬆症などの骨密度低下を生ずる疾患や腰背痛を生ずる脊椎変性疾患との鑑別が重要となり(表2)、頻度と疾患の重篤性から考えると、好発年齢を原発性骨粗鬆症と共有する転移性脊椎腫瘍や多発性骨髄腫などとの鑑別が特に重要である。
これらは骨密度値のみでの鑑別は難しく、医療面接や臨床症状の聴取、種々の血液検査、画像検査所見など手順を踏んだ診断が必要となる。その結果、鑑別すべき疾患が除外できれば原発性骨粗鬆症の診断基準を適用して診断が確定する。


1.骨粗鬆症診断の手順
骨粗鬆症の診療は、骨粗鬆症の臨床症状をもつ有症者、骨粗鬆症検診で要精密検査が必要と評価された被検者、続発性骨粗鬆症をはじめとする種々の疾患が疑われる患者などが対象となる。骨粗鬆症診断の手順をガイドラインに従うと、まず医療面接を行い、次いで身体診療、画像診断、骨代謝マーカーを含む血液・尿検査、骨評価の順に進める 1)。