八王子市内の眼科診療所における眼科・内科連携と糖尿病眼手帳に関する意識調査結果の推移

大野 敦 1)粟根尚子 1)佐分利益生 1)高 英嗣 1)田中雅彦 1)谷古宇史芳 1)廣田悠祐 1)小林高明 1)旭 暢照 1)松下隆哉 1)

1) 東京医科大学八王子医療センター 糖尿病・内分泌・代謝内科

責任著者連絡先:大野  敦/〒193-0998 東京都八王子市館町1163番地 東京医科大学八王子医療センター 糖尿病・内分泌・代謝内科/E-mail:ohno001958@gmail.com

公開日:2024年8月20日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2024; 2(4): x0002./J Pract Diabetes Endocrinol. 2024; 2(4): x0002.
https://doi.org/10.57554/2024-x0002
受付日:2024年4月23日/採択日:2024年5月27日
要約

目的・方法

 八王子市内の眼科診療所との糖尿病患者の眼科・内科連携を目指すために、両科の連携と糖尿病眼手帳(以下、眼手帳)に対する意識を、2002年、2010年、2016年、2022年に調査し、その結果の推移を検討した。

結果

 内科医から臨床情報を得る最も多い手段は「糖尿病連携手帳を見る」で、その回答率は4年とも80%以上であった。通院しやすい眼科選択のための八王子市内の地図作成時の掲載許可は、いずれも80%を超えていて、その情報をもとに地図を改訂した。眼手帳を患者に渡すことへの抵抗感は経年的に減少傾向を認めた。眼手帳を渡したい範囲は、「全ての糖尿病患者」との回答の比率が経年的に増加傾向を認めた。眼手帳は「眼科医が渡すべき」との回答が減少し、「内科医」もしくは「どちらでもよい」との回答が増加した。

結論

 2002年に比べて2010年、2016年、2022年は、各アンケート項目において眼科・内科連携に積極的な施設が増えていた。眼手帳を渡すことへの抵抗感は減少し、より早期に渡すようになり、眼科医が渡すことへのこだわりが減っていた。

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