糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬)Q&A
公開日:2023年10月12日
No:a0074/https://doi.org/10.57554/a0074
「糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬)」に関するQ&Aです。
担当している2型糖尿病患者さんに関する質問です。現在ビグアナイド薬、SGLT2阻害薬、経口GLP-1受容体作動薬、グリニド薬の処方でHbA1cは6.5%前後で良好に推移していますが、徐々に腎機能が悪化しeGFRが45程度です。今後どのようなことに気を付ければよいでしょうか?
この患者さんは腎機能が徐々に悪化し、eGFR 45程度ですので中等度腎機能障害に当たると考えられます。これ以上腎機能障害を悪化させないためには、現在の良好な血糖コントロールを維持することは非常に重要です。しかし、腎機能の悪化に伴い、糖尿病治療薬の中には見直しが必要になってくるものもあります。
まずは現在使用中の薬剤について、中等度腎機能障害において注意する点を、それぞれの薬剤ごとに説明していきます。