持続可能な糖尿病運動療法Q&A
公開日:2024年4月10日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2024; 2(2): 0028./J Pract Diabetes Endocrinol. 2024; 2(2): 0028.
https://doi.org/10.57554/2024-0028
https://doi.org/10.57554/2024-0028
「持続可能な糖尿病運動療法」に関するQ&Aです。
在宅勤務の促進で運動不足の糖尿病患者さんが増えています。在宅勤務者に対する効果的な支援のコツを教えてください。
コロナ感染症対策として、在宅勤務が増えました。それによって、オフィスワーカーの運動量は激減しました。「運動が糖尿病にいいのは、よく知ってます。でも、今日は仕事で疲れたので、明日からします」といった患者さんの声をよく聞きます。特に、医師ではなく、コメディカルの方によく言われると思います。運動療法は最も、現在バイアス(先延ばし)されやすいものです。運動療法におけるバイアスへの対策として、ナッジとコミットメントも効果的です。
1.ナッジ応用編
ナッジは、強制することなく行動を促すためのちょっとしたきっかけのことを意味します 1)。表1にまとめたような、自制心の活性化の方法として、外的活性化と内的活性化 2)があります。さらに応用編として以下の支援もナッジになると思われます。
