神経障害を有する糖尿病患者への療養支援Q&A
公開日:2024年11月22日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2024; 2(6): 0088./J Pract Diabetes Endocrinol. 2024; 2(6): 0088
https://doi.org/10.57554/2024-0088
https://doi.org/10.57554/2024-0088
なかなか改善しない神経障害に不安を訴える糖尿病患者に対して、心理的サポートの留意点やコツがあれば教えてください。
いったん神経が障害されると、なかなか元に戻ることは困難です。神経障害の発症や進展を予防するためには、早期から良好な血糖コントロールを達成することだけでなく、高血圧や脂質異常症などのほかの危険因子を減らすといった多面的な管理が重要です。症状が改善しにくいことから治療のモチベーションが低下してしまわないように、治療継続の重要性を繰り返し説明しましょう。また、症状に応じた対症療法や対応方法について情報提供し、日常生活の支援をしましょう。
しびれや痛み、便秘や立ちくらみといった糖尿病性神経障害の症状に対して、患者自身は糖尿病が原因と自覚していないことや、自覚していても医療者に伝えていないこともあります。医療者への相談を促したり、相談しやすくなる工夫もできるといいでしょう。