地域かかりつけ医と専門外来による糖尿病性腎症重症化予防の取り組みの実際
公開日:2025年5月30日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2025; 3(3): 0047./J Pract Diabetes Endocrinol. 2025; 3(3): 0047.
https://doi.org/10.57554/2025-0047
https://doi.org/10.57554/2025-0047
はじめに
大分県では、高齢化と生活習慣病の増加により糖尿病や高血圧が慢性腎臓病(CKD)に進行し、透析導入が増加している。2018年末時点で透析患者数は4,057人、人口100万人あたり3,546人と全国5番目に多く、糖尿病性腎症の重症化予防が急務である。
1.大分県では
2019年12月、大分大学、大分県医師会、大分県は連携協定を締結し、「大分県糖尿病性腎症重症化予防推進に係る効果検討会議」を設立した。この会議では、かかりつけ医と専門医の連携を強化するため「大分県糖尿病性腎症重症化予防診療ガイド」の作成・改定を行い、県独自の紹介基準を設定。令和6年度の改定では新たな項目を加え、令和7年度初頭に県内へ周知予定である。