7.カルシウム代謝と緊急症―高/低Ca血症の鑑別診断と緊急時対応のポイント 

  • 山本昌弘 Yamamoto, Masahiro
    島根大学医学部内科学講座内科学第一 准教授
公開日:2023年6月19日
No:a0039/https://doi.org/10.57554/a0039

はじめに

 血清Ca濃度は、i)腸管からのCa吸収、ii)骨吸収によるCa動員、および iii)腎尿細管でのCa再吸収で規定され、共用基準範囲は8.8~10.1mg/dLである。このうち生理作用に関わるのは約50%を占める遊離イオン化Caだが、血清蛋白の影響を受けるため、アルブミン濃度が4.0mg/dL未満では以下のように補正して評価する。

 補正Ca濃度(mg/dL)=実測Ca濃度(mg/dL)+〔4 -血清アルブミン濃度(g/dL)〕

 軽度で緩徐な基準範囲の逸脱は気付かれないことが多い。一方、症状を伴う血清Caの異常値は適切な対応を必要とする緊急症である。

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