3.肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患への減量・代謝改善手術の臨床応用

  • 龍野一郎 Tatsuno, Ichiro
    千葉県立保健医療大学長/日本肥満症治療学会 理事長
公開日:2023年10月5日
No:a0066/https://doi.org/10.57554/a0066

はじめに

 新型コロナ感染症の世界的大流行(パンデミック)はやっと落ち着きを見せているが、肥満も世界的に大流行の状態にあり、2017年のOECDのデータでは日本では肥満と定義されるBMI 25以上人口がメキシコ・米国では70%、ハンガリー・イギリス・カナダなどでも50%を超え、大きな社会・医学的問題となっている。
 肥満をもたらす病態は複雑であり、基本治療である栄養・運動療法だけでは減量は困難なことも多い。近年、薬物治療とともに、肥満外科治療(減量・代謝改善手術)の進歩と普及は目を見張るものがあり、これらの最新の医療・医学を統合的に組み合わせた肥満症治療が推奨される。特に、肥満外科手術は肥満関連がんの予防、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)関連疾患の改善などが次々と明らかにされ、注目を集めている。本稿では減量・代謝改善手術の進歩、現状と課題に焦点を当てて解説する。

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肥満症治療の進歩 ―新しい治療薬と減量・代謝改善手術によって変貌する肥満症診療― 一覧へ