薬物の生体内動態 ―代謝と排泄―

  • 石川智久 Ishikawa, Tomohisa
    静岡県立大学薬学部薬理学分野 教授
公開日:2025年3月18日
糖尿病・内分泌プラクティスWeb. 2025; 3(2): 0023./J Pract Diabetes Endocrinol. 2025; 3(2): 0023.
https://doi.org/10.57554/2025-0023

はじめに

 薬物が生体に投与されると、その多くは小腸から吸収され、門脈を経て、肝臓を通過する。この過程で、薬物の一部は代謝される。その後、薬物は血流によって体内の各組織に分布し、標的分子に作用する。そして、尿中や胆汁中に排泄される。効果を発揮するために必要な作用部位における薬物濃度は、こうした薬物の体内動態により決定される。すなわち、副作用を抑え、十分な薬効を得るためには、薬物の体内動態を把握することが必要不可欠である。この過程は、吸収(absorption)分布(distribution)代謝(metabolism)排泄(excretion)の頭文字をとってADMEと呼ばれる。本稿では、薬物の消失に関わる代謝および排泄について概説し、薬物の効果や薬物相互作用との関係について述べる。

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