下垂体機能検査の実際

  • 渡邉涼香 Watanabe, Suzuka
    千葉大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科
    鈴木佐和子 Suzuki, Sawako
    千葉大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 講師
公開日:2023年12月1日

はじめに

 下垂体は下垂体前葉ホルモンである副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、成長ホルモン(GH)、プロラクチン(PRL)と、後葉ホルモンであるバソプレシン(AVP)、オキシトシンの分泌の場である。それぞれ視床下部からの制御および標的臓器からの負のフィードバックにより常に分泌調整が行われている(図1)。そのため、ホルモンの基礎値を評価する場合はその調節因子と共に解釈する必要がある。

図1 視床下部-下垂体前葉-標的ホルモン制御
図1 視床下部-下垂体前葉-標的ホルモン制御

 下垂体ホルモン異常としてホルモンが過剰に分泌される下垂体機能亢進症と、ホルモン分泌が低下する下垂体機能低下症に大別される。前者は下垂体ホルモン産生性の下垂体腫瘍が多くを占めており、術前精査では分泌抑制試験による負のフィードバックの確認や、分泌刺激試験で反応性や奇異反応の検索を行う 1)表1)。

表1 下垂体機能亢進症の診断
表1 下垂体機能亢進症の診断
F:コルチゾール

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